シナリオをライティングする、とは。

よく見かけるゲーム会社のスタッフ募集要項では、
「プロット通りにシナリオを書く」という業務の担当を「シナリオライター」としているようだ。

その通りであるが、言葉のままだと、だいぶ違う。
大局的に見ると、それがシナリオライターの仕事だと言えよう。
だが、やらなくてはいけないことは、広く深く数え切れないほどあるのだ。

まず何を伝えたいのか、どういうシーンなのか、キャラクターの心理状況はどうなっているのか。
また、シナリオ全体からしてソコにどういう意図があるか、伏線をどう張るか。

などなど…。気を配らなければいけない点は腐るほどある。
決して、プロットにある記述を水増しするだけではない。

私は不思議でならない。
キャラやプロット、企画を読み込んでいる中で、
それなりに書きたいイメージが沸いてこないなら、イメージが沸くまでシナリオを書くべきじゃない。
見切り発車で言葉を絞りだしてシナリオの生産を始めても、
それって全く面白い作業じゃないのでは?

勿論これは自分への戒めでもある。
私の場合は、プロットを読み込んでイメージが沸かないなら、
枠までノートに「こうであろう」と言われるイメージをひたすら書き綴る。
(尤も、この所為で割と手が遅いと言われることもあるが…)

実際に書き始めてからは、そこまで大変じゃない。
テンポや効果的な台詞で悩むことはあるけど。
やはりイメージを形にする段階が一番の鬼門だ。
神経を使って、精神的にダウナーになる。
もしこれがシナリオを書いている最中に、「あれ? 分からない…」となるなら、
目に見えない何かに「シナリオを書かされている」だけに過ぎない。

ある意味では、初歩的なことでもある。

プロットはさしずめスポンジケーキ。
その上に、どう美味しそうなトッピングをするかはライターに掛かっている。
欲を言えばフルーツも添えて、オリジナリティ溢れるケーキにして貰いたいと、誰もが思っている。

逆に言えば、プロットに「ある種の間」を見つけられたらチャンスだ。
そこに隠し味を追加して、より面白くすることも出来ることだろう。
そしてそれこそ、シナリオライターが「自分らしさ」を出せる重要なポイントだと思う。
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by limpidelumiere | 2011-04-18 22:47 | diary | Trackback | Comments(0)

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