二十五歳未満の者、小説を書くべからず

タイトルは、作家である菊池寛の言葉である。
これは菊池寛が、人生経験や人生観を重んじる作家であることの現れとされている。
またこの風習は、軽く100年くらいは重要視されているのではと。

当時の二十五歳未満というと、余程大人であったと思われる。
今の世で人生経験や人生観というならば、三十五歳であってもいい気はする。
私も物書きまがいを始めるとき、その壁には幾度となく阻まれた。

人生経験、人生観――か。

ここ最近、創作する者に欠落している一番の要素なんじゃないかと思う。
いや実際にそう感じたし、そう感じさせられた。
少なくとも私と会った何人かの若い子には、なかった。
そのために何かするということも、なかった。

彼らはまずこう聞く。
どうすれば早く技術が身につくのか。業界に入るにはコネが必要なのか?
とね。

それを聞く度に、自分が苦労して来たことを振り返ってげんなりする。
いや私の苦労なんて、本気で文壇を目指している者と比べれば薄っぺらいものだ。

でも、時代が変わって考え方が変わるのが分かるが、
本質は何ら変わっていないと理解することも必要だし、
何百年も続く芸や美たるものが、そう簡単に揺らいだりしないんだ。

純文学でも、例えギャルゲーでも、
登場人物の深層心理に迫る描写が必要とされているとき、
その心理を的確に描ききることができるのか?

そこには確かに技術では補えない「経験」という壁が待ち構えている。
気付くか気付かないかが問題である。
いざ書いてみて、気付けていない間の抜けた文章を書いて悔やむこともある。
そうならないように、気付こうと奥へ奥へと熟考していく。

技術でなんちゃらってのは、
そんなものは何度か書いてれば嫌でも身につく。



まあこういう「言い訳」を語ったりしちゃうのが、
まったく私の悪いところであるが――。


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by limpidelumiere | 2011-07-23 20:14 | diary | Trackback | Comments(0)

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