何となく毎年確認してしまう自殺者数、昨年も6年連続で減少中です

これは何でか分かりませんが、
警察庁と厚生労働省が発表する自殺者数を、毎年確認するようになっています。

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2016年の自殺者数は、2万1764人です。
2015年と比べて、2261人の減少。

自殺者数の減少は6年連続。

内約は、男性が1万5017人。女性が6747人です。

圧倒的に男性が多いんですよね、毎年。

自殺の動機としては、(遺書が確認できたものだけで)
1位:健康問題
2位:経済・生活問題
3位:家庭問題
4位:勤務問題

健康問題については、1128人減少しており、厚労省・自殺対策推進室は「かかりつけ医らによる病気の早期発見と治療につながる対策の結果」と分析している。

そういえば、以前は山梨県の富士吉田警察署が、消防や有志と共に「青木ヶ原樹海合同一斉大捜索」が行われていたが、それも2000年で打ち切られてしまった。
というのも、その捜索の様子がメディアで広まり、更に「自殺」というキーワードが広く認知されることで自殺者が増えることを危惧してのことだ。

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しかし数が減ったわけではなく、依然として樹海の管轄になっている富士吉田警察署では、ウェブサイト上で身元不明死体の遺留品を公開し、情報を募っている。(山梨県警のサイトから確認出来ます)

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発見場所、青木ヶ原樹海と記されている。

自殺者は、1998年から3万人を越え、以降14年間、3万人台を記録していた。
最も自殺者が多かったのは、2003年で3万4427人。

これは1年間で考えると、1日に94人自殺している計算になる。

この数字は、交通事故と比較してもその異常さが分かる。
平成27年に交通事故によって無くなった人数は、4117人。平成26年は4113人。

1日に約11人が交通事故で亡くなっている。
十分に多いと思うが、かつて「交通戦争」と言われた昭和45年の16,765人と比較すると、取り締まりや啓蒙活動によって大幅に減少した。

ちなみに交通事故死4117人中、高齢者の死者数は2247人で、全体の54%を占めている。
ご高齢の方は本当に事故に気を付けて頂きたいと思う。

そしてこれで分かるのが、交通事故死の約5倍、自殺者の方が多い。

10万人当たりの自殺者数は、18.5%となる。
アメリカは12.1%だ。
あれほど社会保障が問題になり、貧富の差が激しく、人口も日本の倍ほどあるアメリカだが、自殺者の割合は少ない。

これはまるでディストピアもののストーリーだ。

社会は発展し、GDPは世界第3位、東京都のGDPは世界で1位。
健康寿命も最高水準でありながら、「幸福度」は53位と低く、「寛容さ」は137位と著しく低い。

そして人は自ら死を選ぶ。

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謎はたくさんある。もっと自殺対策と自殺研究をすべきだと思う。
いまの日本は、日本人の性質に合っていないんだと思う。

よく言われるのが、日本人は「幸せですか?」と問われると、誰かと比較した上で、自身が幸福かそうでないかを判断するという。

日本人の国民性は「他人と比較し続ける」性質を持っている。
これは個人主義的な欧米と比べても、如実に表れている要素である。

だからといって個人主義が良いとは言い切れないが、比較した挙げ句に、自己の無価値さを自覚するのは、また違和感がある。

ちなみに自殺理由第1位の「健康問題」とは、どんなものなのか?

これは鬱病・統合失調症・その他の精神疾患も、全て含んでいます。
鬱状態での突発的な自殺も、統計に含まれている。

そしてその「健康問題」は、鉄道自殺の約6割を占めています。

前述では「死を選ぶ」と書いたが、それでは自由意志の中で死を選択したように聞こえる。
でも正確に言うと、殆どの方が「病んでいる」のです。

欝は死に至る病です。

年間2万人死ぬという事実。これはもはや戦争だ。見えない敵、自殺との戦争。

いま政府は労働環境を変え、国民の労働力を更に推進しようとしている。
「働き方改革」として打ち出す政策の中には、昨今問題になっている過酷な長時間労働も関係している。

失われていく年間2万の生命(労働力)を考えると、もっと早く対策を打つべきだと思う。
いかなる対策を打とうとも、失われてしまったものは戻らないのだから。



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by limpidelumiere | 2017-02-03 00:38 | diary | Trackback | Comments(0)

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