<   2014年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

Active Denial System

先日、とある方に、私には「奉仕性」があると言われた。
あんまり聞き慣れない言葉だったので、思わず聞き返してしまった。

つまり、厳密には自身の利益に直結しない範囲まで、アクションを起こすことがある。

なるほどねー、確かにそういうことをすることがある。

与えられた範囲の仕事を、与えられたとおりに仕事を終えれば、それで問題ない。
普通の業務ならそれで問題ないと思うが、
それがゲーム・クリエイティブ業界となると、そんなに簡単じゃないと思う。

例えば50時間費やして業務を遂行したが、あと10時間使えば更にクオリティが上がるというのなら、もう10時間頑張ろうよ、と思う。
残業がダメだと言われたら、家に持ち帰って作業をするだろう。

『下手なものを作ってリリースするくらいなら、出さない方がいい』
作品を待ってくれているユーザーが1人でもいるのなら、これはとても重要な判断になる。
ただこれはフリーランサーとしての考えという寄りは、業務で経験したプロデューサーとしての考えに近い。



また、この考えに間接的ながら多大な影響を及ぼしたのは、
ゲームクリエイターで、元株式会社ジー・モード社長の宮路武さんだったりする。

宮路さんは脳腫瘍で2011年に急遽された。ショックだった。
兄の宮路洋一さんとゲームアーツを創業し、グランディアシリーズのプロデューサー・ディレクターなどをされた方だ。

実は私は、2006年から2007年までの約1年、ジー・モードでプロデューサーをしていた。
その時に耳にした言葉だった。
開発人員の大半が、「間に合わないから、このままリリースするしかない」と言う状況に陥った時に、
宮路さんは涼しい顔で、当たり前の様に上記の事を述べられた。

悪く言えば経営者としては絶対言わない言葉だと思っていたから、衝撃的だった。
宮地さんはずっと作り手で在り続けた。だからジー・モードも、携帯アプリのリーディングカンパニーと言われたのだろう。

しかし、クオリティの高いモノを提供したい、出来る限り動き続けたいというのは決して奉仕性ではない。
そりゃ企業にとって、スタッフが動き続けるのは「奉仕」と捉えられる知れないが、結局は自身の願望に過ぎない。

だからまあ、最近の粗製濫造は衰退と崩壊の伏線としか思えない。
9mmパラベラム弾を乱射しちゃっても、弾丸の金がかかるだけだ。
やるなら44か、50AEを打ち込む気概でやりたいものだね。



ちなみにフリーランスとしては、必ずしも奉仕性があるとは言えない、と思う。
よいものは出したいので、問題があればそれなりのアプローチは掛けるが、無駄だと思ったらすぐ言葉を飲む。

雇い手としては「なに文句言ってるんだ」と思われるかもしれないし。
正しい意見だとしても、それでゴネて懐にお金が入らなかったら、私は飯も食えなくなるわけで。
ただサルベージ案件など特殊な事例で、意見と求められているときなら存分に言いますけどね。

クリエイターでも生きていくにはお金が必要なの。



about.me:http://about.me/mizukiryo


[PR]
by limpidelumiere | 2014-01-29 11:19 | diary | Trackback | Comments(0)

Hello2014

あっという間に年が明けてしまいました。
あけましておめでとうございます。

2013年は大変な年でした。人生の節目という感じです。
年明け頃に引っ越ししましたし、環境や状況が変わってアタフタしつつシナリオ書いてました。
そして年の暮れには、シナリオしつつ外仕事も加えて、多忙を極めていました。
まあなにより、もうご存じかと思いますが
メインライターとして3年近く携わった「十六夜のフォルトゥーナ」が発売できたのも大きいです。

総括すると「アタフタしつつ超多忙だったが、気付いたら生活が困窮してた」みたいな。
なんだそりゃ! ていう1年でしたよ、ほんとに。

請け負った業務の中身に意識が集中しすぎて、
フリーランスとしての「売上」をあまり意識できなかったのが敗因です。
一応は個人事業をやっている身として、安定して生活を送れるようにしなきゃと猛反省。

多少私も狂ってるので、いいもの書けるなら野垂れ死んでもいいかとか思ったりするけど、
実際ご飯買うお金ないと分かった時に心底後悔したりするのです。わお、クレイジー。

ということで、新年早々ですがシナリオのお仕事は大募集です。
もしあれだったら、短期の社内在駐も可能ですよ。(東京23区内・所沢・大宮など)
その場合はプロジェクト契約・契約社員・業務委託など枠でお願いします。





十六夜のフォルトゥーナは発売から1ヶ月以上が経過し、多くの方にプレイして頂いたと思います。
色々と感想が見えてきて、嬉しいです。
それが苦言であっても読んで頂いた結果感じたことであれば、重要な意見です。

登場人物の些細な心の動きも精査しましたし、そういう面で監修作業にも時間を掛けています。
「このxxxが可愛い!」と言ってもらえると、やり甲斐があったというものです。
テンプレ的な心理描写を出来るだけなくしたいと思い、それを個性と掛け合わせました。
それは例えば時雨の告白シーンだったり、戦いの後のルシアだったりします。
もちろん、立ち絵だけで殺しにかかっている宮坂先生のセンスと技術あってこそですよ。

私は発売後に、さらりと軽くしかプレイ出来ていませんが、
思いの外かぐやが可愛かったり、自分で書いておきながらニヤニヤしています。

もうほとんどネタになっていますが、デバッグちゃんとやって欲しかったっすねえ……!
シナリオを納品したらそこで私の業務(契約)は終了ですが、
手が足りないのならデバッグ作業も振って欲しかったです。
悔しいの一言です。

そんなこんなで、今年も1年よろしくお願いいたします。


about.me:http://about.me/mizukiryo


[PR]
by limpidelumiere | 2014-01-02 16:07 | diary | Trackback | Comments(0)

ScenarioWriter mizuki ryo Blog


by limpidelumiere
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31