これは、特に最近考えることでもあります。
私はライター歴がもう13年目ということで、年齢としては30歳を越えているわけです。

20代の頃はとにかく、途切れることなく仕事が欲しかった。
ちょっと苦しいくらいのスケジュールで、シナリオを吐き出すように書くことが好きでした。

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でもそれも30代になると、何を残せてきているのだろうか、と考えることも多くなりました。
普通に書いて普通に納品して、普通にそれを繰り返して。

まあそんな中でも昨年はちょっと病気に伏せって仕事が出来ない期間があって動揺しましたが、また、そういうタイミングでなおさら考えてしまうわけです。
これでいいのかなと。

クリエイティブな仕事をしているのに普通なんてあり得ないんですけど、もっと自分にしか出来ないことがあるはずだと。
ちょっと自惚れかも知れませんが、そう考えるようになりました。

ここ数年、色々な会社でお仕事をさせて頂きました。

(本名の方でですが)サイバーエージェントの子会社でアプリ制作に携わり、
その後シリコンスタジオに移って新規開発をし、そしてDeNAでも巨大IPと言ってもいい版権もののシナリオを書いてきました。

そうして常駐の仕事をしながらも、フリーとしても何個か新規タイトルに関わらせて頂きました。
まあ、それは以前の日記でも書いています。

→「開発実績の更新をしたいが出来ない…そんな内緒の話




改めて振り返ると、日本のスマホアプリ開発の、かなり上層部分を見てきたと思います。

そしてシナリオライター=クリエイティブの立場から感じたことと言うか、潜在的な問題がある、という認識が強まっていったんですね。

クリエイティブの環境というのは、本当に各社カラーがあって、権力構造もだいぶ違うものです。

それでもやっぱり、クリエイティブが主導権を握っていて、クリエイティブが強い会社は少ないという印象を受けます。
いや、ほぼないのかも知れません。

昔はクリエイターが権力を持っているような会社もあったんですが、今はないですね。
と言うか、クリエイターの扱いが下手な会社が増えたとも言えます。

クリエイティブは社内でも別枠にされているか、もしくはその逆で、出来るクリエイターには企画雑務まで任せている会社もあります。
その無駄な2極化が進んでいると感じています。

要するにクリエイティブが本来のパフォーマンスを発揮できる環境、状態を作れていないのではないか、と。

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私の好きな物を書かせろというスマホしか経験したことのないライターには、それは違うと窘め、
俺の言ったとおりに書けばいいんだ、というスタンスを取るディレクションには、それでは不和が生まれますとアドバイスし――、
要するにそういう立場が1人いれば円滑に回るのになあと思います。

もちろん世の中には、非常に優秀なプロデューサー、ディレクターもたくさんいらっしゃいます。

しかし、新卒からディレクターに育て上げられた人材は、
ディレクターとしてのノウハウしか教わっていないので、分からないのです。クリエイターの扱い方が。
場合によっては、クリエイターを別人種か何かかと思っている方もいるようです。

クリエイティブと企画側で摩擦が起こることが普通、というような状態を非常に多く見ます。
そして其れをコントロールできていないプロデュース側。

クリエイティブ職の定着率が低いなど、そういう問題が起こっている会社もあります。
なので、万年イラストレイターやシナリオライターを募集していたりとね。

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これを言語化するのは、難しいのですが、例えば――
クリエイターとプロデュースを結ぶようなオブザーバー、サーバントリーダーがいれば一気に解決するのになと思ったりします。

あまり踏み込むと、組織マネジメントの話になってしまうのですが、言葉の選び方の問題なので「マネジメント」でも間違いではありません。

私がよくいう言葉で「クリエイティブを上手く使ってあげてください」というのがあります。これは本心からの言葉です。

クリエイターを駒のように配置して、これをやらせておけばいい、という扱いではダメです。
そう言う会社は徐々に消えていく運命にあると思います。クリエイターが離れていくので。

極端な話をすると、私のような考えを持った何人かが集まり、クリエイティブのマネジメントをすれば、その組織はあらゆるメリットを享受すると思います。

目線を変えると、これって殆どの方は分からない貴重なノウハウという武器なのではないかと思ったりします。
こんなこと言って、自惚れだったらすみません。

そのアプローチのひとつとして、『ワオミー』で、アドバイザーとして出品してみました。




この思いを伝えようとすると、どうしても文章が長くなってしまう。
読みづらくてすみません。

しかし、言うだけで何もしないのは嫌なので、まずは手探りながらもやってみようと思います。
まずはどんなことでもいいので、クリエイティブ職が業務上に生じた悩みや問題に対して、アドバイス出来ればと思っています。
色々と自分の目で見てきたものもありますが、さて「実際どうだろう?」という情報ももっと必要です。

もし、こういう考えって最高じゃん! と思う方がいたら連絡をください。
易しく言えば「お悩み相談」なのですが、角度によってはこれは「マネジメント」ですし、組織に対して言えば「コンサルティング」にもなると思っています。

ほんの少しだけ、何かを変えるために。



※追記


ココナラの方でも同様の出品をしました。
今の段階だとココナラの方が使いやすいかも知れませんね。



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# by limpidelumiere | 2017-04-08 01:07 | word | Trackback | Comments(0)
最近話題のココナラとワオミーで、シナリオ・小説の添削を出品してみました。

ブログに埋め込むHTMLが、エキサイトブログに対応していなかったので、URLだけ貼っておきます。



シナリオライティングの基本から学べます 講師経験もあるプロがシナリオの添削とアドバイスを提供!
講師経験もあるプロのシナリオライターが、シナリオの添削とアドバイスします!

ココナラ、ワオミー共に同じ内容ですので、どちらでも使いやすい方を選んで頂ければと。
ワオミーはクラウドワークスが運営するサイトですので、クラウドワークスと同じアカウントでログインできますよ。

どれくらいの需要があるかは分からないのですが、久しぶりに誰かにテクニックやノウハウを教えるということをしてみたいと思います。
実際に専門学校の講師もしたことがありますし、会社にいた頃は、若いシナリオライターさんにアドバイスをするというのも日常的に行っていました。

潜在的には、教わりたい、スキルアップしたいという方は一定数いると思います。
仕事で教えることになってしまった、という方もいて、今でも師と仰いでくれる方もいたりします。

上手い具合に、私の持っているノウハウを生かせればいいなーと思います。

ココナラはノウハウの販売や相談毎では、これまでの常識を覆したサイトだと思います。
だって登録名は、当然偽名やPNでも大丈夫なわけですし、出品している方はプロばかり。

こういうシステムを上手く使えば、手間もお金もかかる専門学校やスクール系は必要なくなりますね。
もっと言えば、家にいるだけで様々なノウハウや学びを得られるようになっている。
便利な世界になったもんですねえ。

ちなみに添削の出店は2000円で行っています。
精読して、それに対する改善案をピックアップするだけで、それなりに時間が掛かるはずなので、時間対コストを考えれば激安だと思います。

気になった方はぜひ利用してみてください。

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# by limpidelumiere | 2017-04-04 21:13 | works | Trackback | Comments(0)

こういう記事は、意識高い系の情報サイトでは腐るほど配信されていると思います。

でもそういうものって、当たり前だけど精神論だったり。
なかなか実行できないことが書いてある場合もあって、あまり参考にならないんだよね。

だから今回は、自身のフリーランス人生を振り返って感じたことも加味して大幅にアレンジ。フリーランス・シナリオライター版ということで。
私が実際に、仕事をするときに「これは忘れちゃいけないな」と思っていることです。

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今回は、他に私が運営しているビジネス系ブログからの引用・アレンジになります。

※まあエキサイトブログは記事をエクスポートできないブログシステムなので、自然とこういう扱いになりますよ。ね、エキサイトさん。



1.明日死ぬと思ったら妥協はできない


「明日死ぬ」というのは、かなり極端な考え方です。
でもこれ似たようなことを考えれば、「こんなもんでいいか?」という妥協の心をはねのけられます。

死ぬというのが実感がなければ「もし明日風邪でぶっ倒れたら」でもいいです。
今やっていること、今できる範囲最大限にやるべきだと思います。


2.不健康な状況は極力避ける


調子がいいときは、完全に頭から抜けてしまうのですが、体調が悪いと本当に仕事の進みが悪くなる。
だから調子がいいときにでも、うっかり不健康な状況に陥らないように注意しておく必要があります。


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ギリギリの綱渡りをする癖がついてしまうと、身体に無理がたたります。
無理に無理を重ねて、その先に待っているのは生活習慣病だったり、厄介な病気である場合も。
病気になってからでは遅いので、確実に避けましょう。


3.共に戦える人物を傍に置いておく


仕事のパートナーでも、同業の友人でも構いませんが、仲間がいると心強いです。
調子が出来ない時や、何かの壁に当たった時に、相談だったり愚痴をこぼせる相手がいるのはいいことです。

もちろんそれが妻だったりするといいのですが、特殊な仕事をしている場合分かりづらい場合もあるので。
そこはあなたのことをよく知っている相手がいいと思います。
欲を言えば自分よりも目上の人物、尊敬する人物だと尚いいです。



4.想像や願望ではなく、計画として落としこむ


いいことを閃いたが、大変そうだから後回しにしよう、という考え方ではチャンスは逃げていきます。
「こうなったらいいなあ」ということでも、それを実現するために実際に計画を立てることが重要。

そのことについて深く考えてみた、ということが大事だと思います。
考えているだけ、思っているだけはゼロと同じなので、そこで止まるのはよくないです。
そういう癖がついてしまうと、頭では考えてたけど実際出来ていない、という人になってしまいます。


5.完璧さではなく、最善だったか考える


完璧を求めるのはいいことです。プロ意識とも言えますし、格好いいです。
しかし、どう頑張っても完璧に出来ない状況では、極度のストレスが掛かることを覚えておくべきです。

そして、そういうことに限って後を引きます。後を引くと次の仕事にも影響が出来ることも。
完璧に出来なかった、という負の感情が亡霊のように付きまとうこともあります。

「あの時、あの瞬間には、最善を尽くせた」ということが大事です。
1で述べた「妥協しない」とあわせて使うべきです。


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完璧かどうかなんて戦いは、意外と周囲には伝わらないものです。
クリエイティブの場合は特にそうです。



たぶん、この5つのことを守れば大抵のことは乗り越えられます。
どちらかといえば前向きに突っ込んでいく意欲的な5つの提案です。

これまで知り合った人の中では、常に120%で挑めば成果は付いてくる、と言っていた方もいました。
でもそれはストイックすぎます。メンタルが強い人ならいいですが、常人にはなかなか難しいですよね。

これくらいだったら、どんな人でもやれそうだと思うので、印刷してデスクに貼っておくのもいいです。
忘れちゃ行けないことは、そうやっていつも目につく場所に置いています。

そういえば、記事の流用はグーグル先生から怒られて評価を下げるんだっけ?
でも、多少は変えているので、多めに見てくれると嬉しいな。

別にこのブログは上位を目指しているわけじゃないからいいんだけど。


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# by limpidelumiere | 2017-04-03 00:49 | word | Trackback | Comments(0)
経済産業省「雇用関係によらない働き方に関する調査会」の報告書が、昨秋から4回にわたって発表されている。

約4000名のフリーランス、パラレルワーカーを対象にアンケートを実施しており、形だけの研究会かと思いきや意外と本気で統計を取っている。

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ただ今回の調査は幅広いフリーランスを対象にしているため、当然ながら「独立して成功したフリーランス」も対象になっているため、調査結果は平均値になっているのだと思う。
ちょっとその報告書の内容と共に、シナリオライターの実態について書いてみようと思う。

1.社会保障なんて一切ない!


フリーランスと会社員を比較した時に、一番顕著に現れる違いが社会保障だ。

労災保険:なし
傷病手当金:なし
出産手当金:なし
育児休業給付:なし

加えて健康保険も、適切な組合に加入出来ないと、国保になり割高になる。
フリーランサーが各々で民間の保険に加入して備えることも出来るが、国としての公的補償はないのだ。

これだけ見ても、国はフリーランサーというものを
一般の労働者とは違うものとして切り離しているように感じる。

2.スキルアップが出来ない


全てのフリーランスがその道のプロフェッショナルと言うわけではないです。
フリーランスになってから、新規業務を請けることもあります。

しかし新規の領域で失敗したとなれば大きな痛手を負うことになるので、新規領域へのチャレンジが出来ない状態になっています。

スキルアップのためになるような勉強会、研究会、セミナーなど、職種によってまちまちです。
エンジニアのセミナーは良く聞くけど、逆にシナリオライターの勉強会はあまり聞いたことがないです。

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比較的あるのが「初心者向け」のシナリオライター講座です。
キャリア5年以上のシナリオライターに向けた勉強会があれば参加したいと思うが、あるのだろうか?

もっとも、勉強会に参加できる時間的・資金的余裕がなければ参加できないのだが。

3.フリーランスを上手く活用出来ない企業


フリーランスは、企業と契約を結び、業務を請け負うのが仕事です。

しかし、「働き方改革に関する企業の実態調査」によれば、フリーランス人材を「活用している」企業は18.9%に過ぎません。
また、「現在活用しておらず、今後の活用も検討していない」と回答した企業は半数近くに上った。

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これはフリーランス人材の可能性を見出せていない企業が多いということで、非常に残念な数字。

シナリオライターも外注ばかりではなく内勤での募集も多くあり、それには波があります。

スマホアプリの黎明期には、基本的に外注案件が多くありました。
しかし、スマホアプリで従来のビジネスモデルよりも多くの売上が見込めると分かる様になると、外注ではなく内勤で雇いたいという風に変化していきました。

ただその場合も正社員ではなりません。アプリの内容によっては「シナリオが必要なくなる」場合もあり、雇われているシナリオライターの殆どが、派遣契約か、社内常駐の業務委託契約でした。

これはサイバーエージェント系列でもそうですし、DeNA系列でもそうです。
(私は2社とも派遣契約で勤務したことがありますので)

理由は、外よりも中の方が意思疎通、また行動力の点で違いが出てくるからです。
スマホアプリは、時流やKPIに沿って製作すべきモノが変わる可能性があるので、即断即決が鍵になってきます。

ただ、だからと言って外注が使えなくなったというわけではありません。
いまスマホアプリ企業のほとんどは、外注を上手く使いこなせていないと思います。

4.フリーランスのシナリオライターに人生設計はない


ここ10年の間に、私は会社勤務とフリーランスを繰り返しつつ、なんとか生き延びて来ました。

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しかしフリーランスにとって一番の悩みは、何をおいてもまず「お金」です。

お金を稼ぎすぎて節税対策が大変だ、という方向の話ではありません。
全くその正反対で、「1ヶ月暮らせるだけの生活費を稼げるか?」という問題に直面しているシナリオライターは多いです。

欲を言えば「週2日くらい休んでも、1ヶ月暮らせるだけの生活費を稼げる」ようになれれば最高です。
敢えてこう表現すると言うことは、基本的にフリーランスは休日がないということです。

誕生日でもクリスマスでも大晦日でも、何とかして仕事をしていないとお金にならないので仕事をするしかないわけです。
3日休んで3万強も減るのだったら、仕事した方がいいと思うのが賢い判断だと思いますし。

そんな生活をしていて、自分の書いた作品が大ヒットとなり、注目を集めることがあるかも知れません。
しかしそんな注目のシナリオライターだとしても、次の案件の請負単価が、2倍、3倍となることは、まずあり得ないでしょう。

もうかれこれ10年前から、シナリオの単価はKB当たり1000円が基準というのがあります。
誰がそれを初めに言い始めたのかは分かりません。
でもその数字がゲーム業界には深く浸透しています。禍々しい数字です。

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赤裸々に語ってしまうと、過去もっとも高かったシナリオの単価は1KBあたり1700円でした。
私の知り合いには、乙女ゲーで1KB2000円で請けたという方がいます。
でも、それ以上の高単価を私は知りません。

そしてその数字も、『たまたまその取引先の、その案件だけ、その数字で契約が結べた』というだけです。
もしかしたら業界トップクラスのシナリオライターなら、もっと高いのかも知れません。真実は分かりません。

フリーランスであること。
フリーランスのシナリオライターであることに誇りを持ちたいと思いますが、いまの実情を考えると難しいです。

私は「フリーランスのシナリオライター」がどんなものなのか、と聞かれたときに答える決まり文句があります。
それは「例えるなら、売れない芸人みたいなものだよ」です。
あながち間違いではないと思います。

実際駆け出しのシナリオライターの中には、シナリオの単価が安すぎて、
派遣バイトで生活費を確保しつつ、シナリオを書いている方もいますからね。

政府には、もっと深く切り込んでもらいたいなあと思います。

アニメクリエイターの問題にも近いものがあるかも知れないが、
このような状態で、結婚できますか?子育て出来ますか?家買えますか?ということを聞きたい。

今回は経産省の『雇用関係によらない働き方』を元に、フリーのシナリオライターに着眼して書いてみました。



ちなみに。
ゲームシナリオ、世界観設計、キャラクター設計、諸々に関するご相談、お待ちしております。
こういう記事を書きましたが、いきなり高額のギャラを突き付けることはありませんので!

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# by limpidelumiere | 2017-03-21 01:20 | word | Trackback | Comments(0)
これは何でか分かりませんが、
警察庁と厚生労働省が発表する自殺者数を、毎年確認するようになっています。

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2016年の自殺者数は、2万1764人です。
2015年と比べて、2261人の減少。

自殺者数の減少は6年連続。

内約は、男性が1万5017人。女性が6747人です。

圧倒的に男性が多いんですよね、毎年。

自殺の動機としては、(遺書が確認できたものだけで)
1位:健康問題
2位:経済・生活問題
3位:家庭問題
4位:勤務問題

健康問題については、1128人減少しており、厚労省・自殺対策推進室は「かかりつけ医らによる病気の早期発見と治療につながる対策の結果」と分析している。

そういえば、以前は山梨県の富士吉田警察署が、消防や有志と共に「青木ヶ原樹海合同一斉大捜索」が行われていたが、それも2000年で打ち切られてしまった。
というのも、その捜索の様子がメディアで広まり、更に「自殺」というキーワードが広く認知されることで自殺者が増えることを危惧してのことだ。

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しかし数が減ったわけではなく、依然として樹海の管轄になっている富士吉田警察署では、ウェブサイト上で身元不明死体の遺留品を公開し、情報を募っている。(山梨県警のサイトから確認出来ます)

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発見場所、青木ヶ原樹海と記されている。

自殺者は、1998年から3万人を越え、以降14年間、3万人台を記録していた。
最も自殺者が多かったのは、2003年で3万4427人。

これは1年間で考えると、1日に94人自殺している計算になる。

この数字は、交通事故と比較してもその異常さが分かる。
平成27年に交通事故によって無くなった人数は、4117人。平成26年は4113人。

1日に約11人が交通事故で亡くなっている。
十分に多いと思うが、かつて「交通戦争」と言われた昭和45年の16,765人と比較すると、取り締まりや啓蒙活動によって大幅に減少した。

ちなみに交通事故死4117人中、高齢者の死者数は2247人で、全体の54%を占めている。
ご高齢の方は本当に事故に気を付けて頂きたいと思う。

そしてこれで分かるのが、交通事故死の約5倍、自殺者の方が多い。

10万人当たりの自殺者数は、18.5%となる。
アメリカは12.1%だ。
あれほど社会保障が問題になり、貧富の差が激しく、人口も日本の倍ほどあるアメリカだが、自殺者の割合は少ない。

これはまるでディストピアもののストーリーだ。

社会は発展し、GDPは世界第3位、東京都のGDPは世界で1位。
健康寿命も最高水準でありながら、「幸福度」は53位と低く、「寛容さ」は137位と著しく低い。

そして人は自ら死を選ぶ。

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謎はたくさんある。もっと自殺対策と自殺研究をすべきだと思う。
いまの日本は、日本人の性質に合っていないんだと思う。

よく言われるのが、日本人は「幸せですか?」と問われると、誰かと比較した上で、自身が幸福かそうでないかを判断するという。

日本人の国民性は「他人と比較し続ける」性質を持っている。
これは個人主義的な欧米と比べても、如実に表れている要素である。

だからといって個人主義が良いとは言い切れないが、比較した挙げ句に、自己の無価値さを自覚するのは、また違和感がある。

ちなみに自殺理由第1位の「健康問題」とは、どんなものなのか?

これは鬱病・統合失調症・その他の精神疾患も、全て含んでいます。
鬱状態での突発的な自殺も、統計に含まれている。

そしてその「健康問題」は、鉄道自殺の約6割を占めています。

前述では「死を選ぶ」と書いたが、それでは自由意志の中で死を選択したように聞こえる。
でも正確に言うと、殆どの方が「病んでいる」のです。

欝は死に至る病です。

年間2万人死ぬという事実。これはもはや戦争だ。見えない敵、自殺との戦争。

いま政府は労働環境を変え、国民の労働力を更に推進しようとしている。
「働き方改革」として打ち出す政策の中には、昨今問題になっている過酷な長時間労働も関係している。

失われていく年間2万の生命(労働力)を考えると、もっと早く対策を打つべきだと思う。
いかなる対策を打とうとも、失われてしまったものは戻らないのだから。



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# by limpidelumiere | 2017-02-03 00:38 | diary | Trackback | Comments(0)

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