2015年の暮れから2016年の初頭辺りに、
2本の比較的大きなスマホアプリの開発に携わりました。

会社名としても、業界を知っている人なら、絶対1度は耳にしたことがある会社。
でも残念なことに、殆ど公開出来る情報がないわけです。

それぞれに込み入った事情がありますしね。

厳密に「公表してはいけない契約」を結んだわけではないですが、
後で何かあってご迷惑をお掛けするのも嫌なので、ここは残念だけど言わずに置きます。



ひとつは、独立系の開発スタジオの新規タイトルです。
(一部では)有名なファンタジー大作、と言ってもいいのかな。
一応前作というものがあり、そのタイトルの2作目の開発起ち上げに携わりました。

1作目の方は英語圏、アジア圏にも配信もされており、ユーザー数もそれなりに。

私はまず世界観の基礎固めと、初期段階で登場するキャラクターを発注する業務を担当しました。
そのキャラクター数は、なんと3桁前半。

種族や武器、地域などでバリエーションを付けながら、
イラストレーターさんに渡す資料となる発注書を作るわけです。

やるべきことは明確なので、後は時間との勝負になります。
黙々と基礎作りをしていると、ある日プロデューサー格の方が来て私に言うわけです。

「有名なシナリオライター知らない?紹介して」と。

その質問が、どういう意味で言っているのか分かりきっているので
私としては「さあ…都合が付く方がいれば紹介しますが…」とはぐらかすわけです。

そして私は有期契約だったので、
ファンタジーの世界観の基礎とキャラクター作りを終え、業務終了ということに。

あれから1年少々。無事にそのタイトルはリリースされたようです。
最後の詰めは、当然(私の知らない)別のシナリオライターさんが担当されたようです。

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もうひとつは、某IT系大手2社が出資し合って設立した会社からのリリースとなったタイトルです。
この2社とも、CMをバンバン打っているとても大きい会社です。

こちらも新規となる大規模ファンタジーアプリの開発でした。
基礎となる、主役クラスのキャラクターのセリフを作りましたね。

1キャラクター辺り百数個のセリフを、数キャラ分です。
例えば、キャラがアクションする、攻撃時、被弾時、挨拶などのセリフのことですね。

開発スケジュール的に、収録が差し迫っていた為、ヘルプとして携わった形になります。

こちらも1年ほどの間を置いて、ようやくリリースとなったようです。
当然のごとく、ティザームービーには、自分が書いた台詞がちゃんと読まれているという。

「問題なく使われている、よかったあ」と思う瞬間です。



本来ならもっと言えたらいいんですけど、これが限界か。
まあ、これが世の中の仕組みなんですよね。

例えば画家の個展があるとして、多くの人が集まり、画家の絵を鑑賞します。
でも、その絵が収まっている「額縁の制作者」には誰も気に留めないものです。

でも額縁がないと絵が飾れない。
そんな、絶対必要だけど目に付かない部分。

世界観の基礎設計やらキャラクター設計は、そういう仕事だと思います。

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# by limpidelumiere | 2017-01-10 22:43 | works | Trackback | Comments(0)
あけましておめでとうございます。
なんとか2017年を迎えましたが、正直今年を迎えられないんじゃないかと思うほどに、昨年は人生の荒波に揉まれた年でした。

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2016年はどういう訳か転職を2度し、そして現在は再びフリーという立場に戻りました。
フリーに戻りたいという展望はありましたが、具体的にいつ戻るかは決めていませんでした。

「なるようになる」と言えば幾らか格好は付くが、実際は為す術もなくそうなっていたと言う感じでした。

その時々で弛んでいるつもりはなかったが、やはり振り返って見ても厳しいことが矢継ぎ早に起こっていたと思います。

だが落ちたら落ちたで助けてくれる人もいて、ギリギリながら何とかやってこられた。
それについては感謝するしかないといった心境です。

(年も後半に差し掛かった頃に、何となく占いを見ると「転職=大凶」と書いてありました。占いって当たるんですねえ…)

思い通りにならなかった理由のひとつに、病気にあります。
別に死ぬ病気ではないです。大病を患ったわけではない。

しかし、2ヶ月に1度体調不良によって動けなくなったり、ほぼ毎月何かしらの理由で通院をしていました。
通院の領収書の束は、相当な厚さになっています。

長らく続く指の関節炎で、レントゲンと血液検査をしたり。
気管支炎になって咳が止まらず、肋骨に痛みが走り、胸囲のMRIを撮ったり。

2016年の初頭には、昔から煩っている睡眠障害に関するもので、1泊検査入院をしました。
よく考えたら、このスタートからして2016年に傾く暗示だったのかも知れません。

フリーランスで修羅場に追い込まれがちなシナリオライターというのは、
寝たいときに寝られず、休めるときにしっかり休めないといずれ体調を崩すものです。

だけど、この不摂生が徐々に自律神経を蝕んでいき、眠れないということもよくある話で。
クリエイター職が突然具合悪くなって休むパターンには、こういうケースが多いんです。

クリエイターの基本鉄則には「病んではいけない」というのがあります。
病んでしまったら、みんなが楽しむために手にするエンターテイメント作品なんて作れませんからね。

まあこれらのお陰で、周囲からはかなり病弱な奴というイメージが付いてしまったのではと思う。
昔からひ弱な部分もあるが、根気だけはあると思っているので取り返したいものです。

最近は歯医者に通っています。
もう連続で6回ほど通院したかな…虫歯の治療や親知らずを抜いたりと、不具合のある所を全て治してもらっている最中。

具合も徐々によくなってきているので、2017年は昨年停滞して藻掻いた分、しっかりと働きたいと思っている。というか祈っています。

年末もギリギリまで仕事を頂いていたし、2017年も決まっている仕事が幾つか。
ひとつひとつ、乗り越えられたなあと安堵しています。

一応これでもシナリオライター歴は12年?
中堅に入っているはずだと思っているのですが、そんな風格も威厳も全くないし、生活はいつも大変です。
多分15年目になったとしても、こういう感じなんでしょうね。
私たちがやっていることは実にシンプルで、書かせて貰える仕事がなかったらそこで終わりですから。

発注側も、毎回同じ様な企画が通る訳ではありませんから、会社員のようにジッと長く続くものではありません。
とは言え、そういう生活も好きだから結局続けているんだと、今では思います。

2017年も生きていこう。


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# by limpidelumiere | 2017-01-03 02:39 | diary | Trackback | Comments(0)
色々なテキスト(ストーリー)を書く仕事をしていると、たまに困った資料に出くわすことがある。

それがキャラクター設定だった場合、特にクリティカルだ。

書いている方は一生懸命キャラクターを生み出そうとして設定していると思うのだが、
何が重要なポイントか分からなくなっているケースがある。

例えば「お酒が好きで、酒に強い」という一文でも、情報を掬う方としては困る部分だ。

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一体なにが困るのか?

それは、その設定にキャラの人格が反映されていないからだ。

その人物を語る上で必要な情報というものがあるのだが、
もし「お酒が好きな人」と定義する場合、「普通の人よりもお酒が好きなんだろう」と推察できる。

では、どういう風にお酒が好きなのか。
そこが肝心の部分なのだ。

「お酒が好きで、酒に強い」という設定では、正直誰でもいい。誰にでも当てはまりそうな設定だ。
そこらへんを歩いている人だって、きっと当てはまる設定だろう。

だって世の中の半分はお酒に強くて、もう半分はお酒に弱い人、と分けられることだって出来る。
そんな広範囲に及ぶ特徴は、設定とは言えない。

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だから実際にそういう設定が送られてきたら、こちらでもう1つ踏み込んだ設定を作る必要が生じる。

「酒好きで酒に強いが、1人で静かに飲むのが好き。特にワインに詳しく、産地には拘る」

例えば、こういう感じである。

こういった「付け足し」をすることで、お酒が好きな人の中でもタイプが分かるので、話が発展しやすくなる。

逆に言えば、ここまで定義しておかないと、キャラクターは絶対「お酒について喋ってくれない」のだ。

キャラクター設定は、不慣れなライターが書くと文量だけがどんどん増えてしまい、実のある単語が少ないという特徴がある。

そこで相手の力量を計ることも出来るのだが、どちらにせよ仕事を請けている方としては「設定を作り直せ」とは言えないので、こちらで必要に応じて足すしかない。

コレに意外と時間が掛かったりするのが切ない。

設定を作るのが上手い人は、短い単語でバシバシ人格を決めていくのでやりやすい。
設定資料だけで、その人物が何を喋るのか想像できてしまう。それがいい設定書。

今回は「お酒」で書いたが、何だって当てはまる。

個性を付けたいのなら、他と比較して特に秀でている部分か、欠点のどちらかでないと意味がない。

よくよく考えれば当たり前の部分なんだが、意外とこういうケース(資料)はよく見かけます。

まあ、ここまで言うからには、自分は特に気をつけねばいけないですな。



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# by limpidelumiere | 2016-12-14 02:44 | word | Trackback | Comments(0)
10月もあっという間に後半に差し掛かりました。

9月までは蒸し暑かったのに、10月に入ると途端に肌寒くなりましたね。
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当方では、引き続きシナリオ案件のお仕事を募集しております。

基本的に、ゲームシナリオに関連する作業でしたら、一度ご相談して頂きたいと思います。

スマホアプリ開発では、なかなか大手の企業に常駐した経験があります。
アプリのセールスランキング30位以内に入るアプリを開発していた企業です。

なんとも最近、仕事の本数が少ないのが悩みです。
私としては14年頃から会社勤務をしてきた経験とノウハウを、何かに活かしたいという気持ちが大きいです。

そもそもシナリオライターというのはエンジニアやデザイナーよりも、プロジェクトに対する枠が少ないものです。

大体40人50人のプロジェクトで1人の割合です。
一応、そういうものを担ってきたという自負があります。

単純にシナリオライティングだけではなく、
ゲーム・エンターテイメント関係のご相談でしたらお気軽に。

音楽制作集団に所属していたと言う過去もあります。(曲作りではなく作詞や営業ですけど)

なにとぞよろしくお願いいたします。



サイト(https://llumiere.net/)の方で記事を更新しています。

【フリーランスのシナリオライターから会社勤務へ転身する方法2】



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# by limpidelumiere | 2016-10-20 19:10 | works | Trackback | Comments(0)
私のサイトの方で、記事を更新しました。

意外と世間的にも、見かけない記事を書いたのでシナリオライター・クリエイターの方は見て欲しいかも知れません。

だって聞いたことがないですよね?

シナリオライターがどう転職するか、なんてこと。

そういう近しい人にしか言ってないことを書いてみたので、ぜひに。

ブログ記事ではなく、wordpressの固定ページで書きました。
いい記事だと思ったらシェアしてくださると嬉しいです。



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# by limpidelumiere | 2016-10-05 03:27 | word | Trackback | Comments(0)

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